お役立ちコラム

年金だけで姫路の高齢者施設に入れる?平均受給額と実際の月額で計算してみました

サービス付き高齢者向け住宅ひだまりの外観(兵庫県姫路市白浜町)

「施設に入れてあげたいけれど、年金の範囲でおさまるだろうか」

ご相談のなかで、いちばん多くいただくお話です。パンフレットに書かれている月額を見て、そっと閉じてしまわれる方も少なくありません。

この記事では、公的な統計にもとづいた実際の年金受給額と、姫路市の施設の実際の月額を並べて、率直に計算してみます。都合のよい数字は使いません。足りないケースは、足りないと書きます。

そのうえで、「思ったより何とかなる」場合と「これは厳しい」場合の分かれ目がどこにあるのかを、はっきりさせたいと思います。

あわせてお読みください:姫路のサ高住の費用はいくら?入居一時金0円で月10万円台からの内訳を公開/サ高住と有料老人ホーム、費用はどっちが安い?姫路で比較

ひだまりの費用の詳細は費用について、ご入居の条件はご入居条件のページにまとめています。施設の様子はひだまりについてをご覧ください。

よくあるご質問

年金だけで姫路の高齢者施設に入居できますか?

受給額によります。厚生年金を受け取っている方の平均は月約151,000円(男性約170,000円、女性約111,000円)、国民年金のみの方は月約60,000円です。姫路市のサービス付き高齢者向け住宅には月10万円台前半からの施設もあるため、厚生年金を平均額程度受け取っている方であれば、年金の範囲でおさまるケースがあります。国民年金のみの方は年金だけでは不足するため、預貯金の取り崩しや公的な支援と組み合わせて検討することになります。

パンフレットの月額を並べて比べればよいのでしょうか?

同じ条件に揃えないと比較になりません。食費は3食+おやつで月およそ4万円かかりますが、月額に含む施設と別建ての施設があります。水道光熱費も同様です。「月額8万円(食費別・光熱費実費)」の施設が、実際には「月額11万円(3食込み・光熱費込み)」の施設より高くなることがあります。

介護保険の自己負担に上限はありますか?

あります。高額介護サービス費という制度により、所得に応じて決められた月額の上限を超えた分は、あとから払い戻されます。介護度が重くなっても、自己負担が青天井に増え続けるわけではありません。

ひだまりの費用はいくらですか?

入居一時金は0円、月額106,420円(税込・3食+おやつ・水道光熱費込み)です。介護保険の自己負担は別途かかります。ねんきん定期便と介護保険負担割合証をお持ちいただければ、その場で具体的な金額をお出しします。


1. まず、年金は実際いくら受け取れているのか

厚生労働省の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、実際の平均受給月額は次のとおりです。

年金の種類平均月額
厚生年金(老齢年金)全体約151,000円
うち男性約170,000円
うち女性約111,000円
国民年金(老齢基礎年金)約60,000円

※令和6年度末時点。厚生年金の額には基礎年金部分を含みます。

ここで大事なのは、男女差がとても大きいことです。会社勤めの期間が短かった方、専業主婦だった期間が長い方は、厚生年金でも月11万円ほど。自営業でずっと国民年金だった方は、月6万円ほどになります。

ご本人の実際の額は、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」か、日本年金機構の「ねんきんネット」で確認できます。まずここを正確に把握するところから始めてください。 話が一気に具体的になります。


2. 姫路市の施設は、月いくらかかるのか

民間の介護情報サイトの集計では、姫路市の老人ホームの月額利用料は中央値で12万円台、平均では15万円前後とされています。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)にしぼると、10万円台前半からの施設もあります。

ただし、この「月額」という数字が曲者です。施設によって、含まれているものがまったく違うからです。

この点は3章で詳しく書きますが、先に結論だけ言っておきます。パンフレットの月額を横に並べて比べても、意味がありません。


3. 「月10万円」の中身は、施設によってこれだけ違う

高齢者施設の月額は、ふつう次の項目でできています。

費目内容月額に含まれる?
家賃お部屋の賃料ほぼ必ず含まれる
共益費・管理費共用部分の維持費ほぼ必ず含まれる
食費朝・昼・夕+おやつ含まれる施設と、別建ての施設がある
水道光熱費居室の電気・水道など含まれる施設と、実費請求の施設がある
生活支援サービス費安否確認・生活相談などサ高住では含まれることが多い
介護保険の自己負担ヘルパー・デイサービス等含まれない(別途)
医療費・日用品費診療費、薬代、オムツ等含まれない(別途)

問題は食費です。3食+おやつで、月におよそ4万円かかります。

つまり、

  • A施設「月額8万円」(食費別・光熱費実費)
  • B施設「月額11万円」(3食込み・光熱費込み)

この2つを並べると、A施設のほうが3万円安く見えます。ところが食費4万円と光熱費3千円を足すと、A施設は12万3千円。実際にはB施設のほうが1万円以上安いわけです。

必ず「同じ条件に揃えて」比べてください。 見学のときには、こう聞くのがいちばん確実です。

「この金額のほかに、毎月かかるものは何がありますか?」

この一言で、比較の土俵が揃います。


4. 実際に計算してみます

ここでは、ひだまり(サービス付き高齢者向け住宅・姫路市白浜町)の実際の料金を使って計算します。

固定費 月額106,420円(税込)の内訳は次のとおりです。

費目金額
家賃40,000円(非課税)
共益費10,000円(非課税)
生活支援サービス費11,000円
食事サービス費(朝・昼・夕+おやつ)42,120円
居室の光熱費3,300円
合計106,420円

入居一時金・礼金は0円です。この固定費に、介護保険サービスの自己負担額が加わります。

ケース1:厚生年金 月15万円・要介護1(1割負担)の方

項目金額
年金収入151,000円
固定費−106,420円
介護保険の自己負担(要介護1・1割)−17,000円
手元に残る額約27,600円

医療費・日用品費(オムツ代など)・理美容代をここから支払うことになります。やりくりすれば、年金の範囲でおさまります。

ケース2:厚生年金 月11万円(女性の平均)の方

項目金額
年金収入111,000円
固定費−106,420円
残り約4,600円

介護保険の自己負担を払う前に、ほぼ使い切ってしまいます。年金だけでは足りません。

貯蓄からの取り崩し、ご家族からの援助、あるいは後述の制度の利用を検討することになります。

ケース3:厚生年金 月17万円(男性の平均)・要介護3(1割負担)の方

項目金額
年金収入170,000円
固定費−106,420円
介護保険の自己負担(要介護3・1割)−27,400円
手元に残る額約36,200円

介護度が上がっても、年金の範囲でおさまります。

ケース4:国民年金のみ 月6万円の方

固定費106,420円に対して、年金は6万円。月に4万6千円以上が不足します。

このケースは、年金だけでの入居は現実的ではありません。ただし、打つ手がないわけではありません(6章)。


5. 知られていない救い:介護保険の自己負担には「上限」があります

ここは、ご存じない方がとても多いところです。

介護保険サービスの自己負担額は、月ごとに上限が決まっています(高額介護サービス費制度)。上限を超えて支払った分は、申請すればあとから戻ってきます。

世帯の区分自己負担の上限(月額)
一般世帯44,400円
住民税非課税世帯24,600円
住民税非課税世帯で、年金収入等が年間80万円以下15,000円(個人)
生活保護を受給中の方15,000円

つまり、要介護度が上がっても、介護保険の自己負担は青天井にはなりません。

たとえば住民税非課税世帯の方であれば、要介護5になっても介護保険の自己負担は月24,600円で頭打ちです。ひだまりの場合、

106,420円 + 24,600円 = 月131,020円

これが、介護がいちばん重くなった場合の上限の目安になります。「今は払えても、重くなったら破綻するのでは」という心配は、この制度でかなり和らぎます。

なお、医療費についても後期高齢者医療制度に高額療養費の仕組みがあり、同じように月ごとの上限が設けられています。

※ 高額介護サービス費は、申請しないと戻ってきません。 姫路市の介護保険担当窓口でご確認ください。ケアマネジャーさんに相談すれば、手続きを案内してもらえます。


6. それでも足りないとき

① 貯蓄を取り崩す前提で、何年もつか計算する

「貯蓄を減らしたくない」というお気持ちはよく分かります。ただ、不足額 × 12か月 × 想定年数を一度きちんと計算してみてください。

たとえば月4万円の不足なら、年48万円。貯蓄500万円であれば約10年です。漠然と不安に思っているより、数字にしたほうが判断できます。

② 生活保護のご相談

年金だけでは生活が成り立たない場合、生活保護の対象になることがあります。「年金を受け取っていると受けられない」と誤解されている方が多いのですが、年金収入が最低生活費に満たない場合、その差額分を受給できる可能性があります。

ひだまりでは、生活保護を受給中の方向けのプランもご用意しています。担当のケースワーカーさんとの調整も承ります。

③ ご家族での分担を、最初に決めておく

「そのときになったら考える」がいちばん揉めます。月いくらを誰が負担するのか、入居前にご兄弟で話し合っておくことを強くおすすめします。

④ 特別養護老人ホーム(特養)の申し込みも並行して

費用面では特養がもっとも軽くなります。ただし要介護3以上が原則で、待機期間も長くなります。申し込みだけ済ませておいて、待っている間はサ高住で暮らすという方が、実際とても多くいらっしゃいます。


7. 見学のときに、必ず聞いてほしい5つのこと

費用の話にしぼると、確認すべきはこの5つです。

  1. この月額に、食費は含まれていますか?
  2. 水道光熱費は、月額に含まれますか。それとも実費請求ですか?
  3. 入居一時金・敷金・礼金は必要ですか?
  4. 介護保険の自己負担は、この方の介護度だとおおよそいくらになりますか?
  5. このほかに、毎月かならずかかるものは何がありますか?

5番を聞いておくと、あとから出てくる費用がなくなります。遠慮せずに聞いてください。きちんとした施設なら、必ず具体的に答えます。


8. ひだまりの場合

サービス付き高齢者向け住宅ひだまり(姫路市白浜町甲402番地)は、

  • 入居一時金 0円(一般的な賃貸借契約です)
  • 月額106,420円(税込・3食+おやつ・水道光熱費込み)
  • 全45室すべて個室(18.2〜20.29㎡/トイレ・洗面・エアコン・ナースコール完備)
  • 介護スタッフが24時間常駐
  • 併設の小規模多機能型居宅介護「ふれ愛ホームひだまり」と連携できます
  • 山陽電鉄本線「白浜の宮」駅より徒歩約5分

「うちの年金だと、どうなりますか」というご相談を、いちばん多く受けています。

ねんきん定期便と、介護保険負担割合証をお持ちいただければ、その場で具体的な金額をお出しします。

ご質問だけのお問い合わせも歓迎です。数字がはっきりすれば、迷う時間が短くなります。

☎ 079-246-1239(月〜土 8:30〜17:30)


参考にした資料

  • 厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
  • 厚生労働省「高額介護サービス費」制度の概要

※本記事の金額は2026年8月時点のものです。介護保険制度の自己負担額・上限額は改定されることがあります。最新の内容は姫路市の介護保険担当窓口、または担当のケアマネジャーさんにご確認ください。

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